メンバー：２人

コース概要＝朝日小屋(3:56)ー朝日岳(4:58)ー吹上のコル(5:35)ー青ザク(6:59)ー花園三角点(7:33)ー川(8:35)ー兵馬ノ平(10:13)ーアヤメ平(10:49)ー蓮華温泉(11:07)　　所要時間＝7時間11分

温泉：白馬岳・蓮華温泉ロッヂ

　　交通手段＝糸魚川市ー白馬村ー長野市ー(長野ＩＣ〜長野自動車道〜更埴ＪＣＴ〜上信越自動車道〜藤岡ＪＣＴ〜関越自動車道〜鶴ヶ島ＪＣＴ〜圏央道〜日の出ＩＣ)ーあきる野市ー自宅　(乗用車)

縦走登山最終日、他の登山者が３時頃から部屋を出て行く音で起床、４時頃出発しようと思っていたのでゆっくりと準備をして部屋を出る。部屋にいたほとんどの登山者が４時頃には小屋の外へ。最後に受付にいた清水ゆかりさんに挨拶をして出発、まだ暗い登山道をヘッドランプを装着して歩き出した。

一旦下って昨日も登った朝日岳へ、前にも後ろにも登山者がおり前をゆっくりと行く団体に続く。途中で団体を交わし、木道を進んで朝日岳の山頂へ。昨日は晴れていたが今日はまだ早朝のため曇りがちである。軽い朝食をとってすぐ近くにある蓮華温泉への下山道を下ると雪渓があり登山者で渋滞中であった。

雪渓の左手に登山道を見つけ、渋滞している場所を回避し一気に抜き去った。周囲のお花畑を見ながら朝日岳からどんどん下って行く。下方向に吹上のコル見えるようになる。ここは栂海新道の分岐点であり、この周辺のお花畑も素晴らしい。いつか日本海へ抜けてみたいなと思いながら先へと進む。

また雪渓で渋滞している登山者あり、雪渓を真下に下って登山者を抜き去った。雪渓脇にはチングルマやハクサンコザクラの群落がすごい。この辺りから木道がかなりあり良く整備されていた。整備された登山道を下ると天候が良くなってきたので、昨日歩いて来た雪倉岳方面が見えるようになった。

下方向にダケカンバの樹木が見えるようになり森林限界はもうすぐ終わりのようである。１人のテント装備の女性に抜かれるが、この後かなりの間ついて行くことになる。森を抜けると青ザクという場所で前方が開けた。ワタスゲやアヤメが群生する場所を下ると庭園のような草原地帯が眼下に見える。

木道を下って行くとまるで尾瀬のような草原になり、キンコウカやオオバギゴウシが咲いている。珍しいトキソウにも出合い木道を行くと花園三角点であった。この先からは一気に下るカモシカ坂、右手に小屋のような物を見つけて愕然とした。あれは目的の蓮華温泉じゃないか、ということは一旦すごく下ってあそこまでまた登るのか。急にこれからの行程がはっきりとわかり気持的に疲れた

木道を下ると蓮華温泉から朝日岳に向かうトレイルランの男性やハクサンコザクラの群生を撮影に来たという男性と行き交う。カモシカ坂をどんどん下るとまた何組かの登山者と出会うが、やはり白馬岳方向からの登山者の方が圧倒的に多いのであろう。先ほどから先を行くテント装備の女性に続き高度を下げて川が近付き一旦その女性を抜いた。

川に架かる大きな橋のたもとまで下ると、石でできたテーブルと椅子があり男女２名が休憩していた。テント装備の女性は休憩せずに橋を渡って行く、私達もほんの少し休憩しただけで橋を渡った。その後小さなアップダウンを繰り返し二つ目の橋まで下って行く。どうやらここが最下点のようでここからが蓮華温泉に向けた急登のようだ。橋の上でまた少し休んでいよいよ急登を始める。

何人かの登山者が私達の周囲にいたが、長い長い急登なので抜いたり、抜かれたりを繰り返しながら徐々に高度を上げた。地図にある木道に出たのでもうすぐ兵馬ノ平であろうと思ったが、ここからがまた長い道のりであった。右手に鉱山道の分岐点が現れると兵馬の平であった。

ここにも多くの花々が咲くらしいが、今までのお花畑が素晴らしかったので普通の草原に見えた。休憩後、先行した登山者３名に続きアヤメ平へと向かう。アヤメ平に行くがまたここからが上り坂らしく、さすがに上りはもういいといった感じだ。登山道が終わりようやく蓮華温泉テント場前で林道に変わった。

あーようやく長い長い３日間が終わるのだなーと思いながら蓮華温泉へと最後のひと踏ん張り。蓮華温泉に帰り着き、さっそく温泉に浸かり３日間の汗を流し、スイカをほおばって下界の素晴らしさを感じる。３日間の登山は快晴に恵まれ、大展望とお花畑を見続けた素晴らしい山行きであった。夏はまだまだ続く、来月も北アルプスに向かおう。